こんにちは。Tomoyuki(@tomoyuki65)です。
「IT業界ってどんな感じなんだろう?」
「よくブラック企業が多いって聞くけど大丈夫なの?」
と思う方も多いのではないでしょうか。
特に就職活動を始める学生さんなどは気になりますよね。(説明会などではいい部分しか見せませんし・・・)
この記事では、SEとして5年勤めた私が、IT業界について解説します。
目次
IT業界について
IT業界といっても、様々な企業があるんです。
ただ日本のIT業界では、主に以下の二つに分類されます。
- 自分のものを開発する企業
- 他人のものを開発する企業
自分のものを開発する企業
自分のものを開発する企業では、主に自社でWebサービスやパッケージなどを開発し、作ったものを売ることで利益を上げます。
作るものは自分のものなので、開発における自由度が高いことがメリットです。
例えば、開発言語や開発ツールなどを自由に決めることができ、効率化のために最新の技術を使うことも多いです。
ただし、作ったものが売れなければ利益を上げられないというデメリットがあり、市場のニーズがあるより良いものづくりが求められます。
他人のものを開発する企業
それに対して他人のものを開発する企業では、主に顧客の要望によるオーダーメイドのシステムやソフトウェアを開発して利益を上げます。
オーダー通りに開発して納品することで、確実に利益を上げられるのがメリットです。
ただし、他人のものを作るということは、決定権は全て顧客にあります。
そのため、限られた予算の中で高い品質を求められることが多く、納期が厳しくなる傾向があるというデメリットがあります。
また、多くの場合はセキュリティ面の考慮から、客先常駐として働くことがほとんどで、顧客の会社に出社して開発を行います。
要は派遣です。
客先常駐について
私もこの客先常駐という形で働いてきました。
この働き方にはもちろんメリットがありますが、働く側にとってはデメリットが多いのが特徴です。
メリット
客先常駐のメリットとしては、顧客側のメリットとエンジニア側のメリットがそれぞれあります。
まず、顧客側のメリットは、正社員として雇用するわけではないので人材コストがかかりません。
必要な時に必要な人材をプロジェクトに参画させ、不要になったらプロジェクトから離任させることができます。
一方、エンジニアのメリットは、様々なプロジェクトに参画することができる点です。
プロジェクトによって働く場所が異なり、様々な会社に出社して働けるので、それぞれの会社の違いを色々知ることができます。
自分の勤める会社以外で働く経験はとても大きいものですが、客先常駐で働くエンジニアはそれを簡単にすることができます。
転職することもだんだん当たり前の時代になってきたように、自分の会社しか知らないというのは、今の時代デメリットですよね。
デメリット
客先常駐のデメリットについても、顧客側とエンジニア側でそれぞれあります。
まず、顧客側のデメリットは人材による当り外れが大きい点で、一人当たりの単価は高いのに、期待する成果がでないということがよくあります。
つまり、可能な限り信用できる人材をプロジェクトに参画させないと、無駄なコストがかかります。
一方、エンジニアのデメリットはとても多いです。
エンジニアは顧客の会社に出社し、顧客側の社員として働きます。
そのため、例えば電話対応などをする際には、自分の会社名ではなく、顧客の会社名を名乗って働きます。
私はこの業界のことをよく知らないまま働いたので、これにはビックリしました。
だって、自分の会社名を名乗って働けないのって、なんだかおかしくないですか?
それだけではありません。
顧客側のメリットで述べたように、プロジェクトにとって不要な人材になれば、人員調整のために離任させられます。
顧客次第で、短い場合は1ヶ月ごとにコロコロ現場が変わるというのもよくあります。
プロジェクトの参画には面談が必要
また、プロジェクトに参画する際には、ほぼ必ず『面談』を行います。
この面談というのは、自分がこれまで参画したプロジェクト内容や経験、そして持っているスキルについてアピールする面接のようなものです。
この面談の結果によってプロジェクトに参画するかが決まるので、客先常駐を行うエンジニアは、適宜面談練習を行っています。
いや〜、私はこの面談が嫌いでしたね。
プロジェクトに参画するのに、わざわざ面談練習って・・・
ただでさえ面接が嫌いなのに、やってられませんよ。マジで。
ちなみに、新入社員もこの面談で受からないとプロジェクトに参画できないので、嘘の経歴で面談することもよくあるんですよ・・・
IT業界の闇です。
客先常駐はエンジニアにとって害しかない
つまり何が言いたいかというと、客先常駐という働き方は、エンジニアにとってとてもストレスが大きいんです。
私もバイタリティは高いほうですが、流石にこの働き方を続けていくのは限界があるなと思いましたよ。
また、どんなプロジェクトに参画できるかはその時の状況によるので運要素が強いです。
分業制でもあるので、エンジニアとして数年勤めたとしてもスキルが身に付かないことも多いのが現状です。
特に、新入社員は運が悪いと何年経ってもテスターの仕事ばかりやらされて、まともにプログラミングすらできないこともあります。
日本のIT企業の多くは客先常駐
残念なことに、日本にあるIT企業の多くはこの客先常駐であることがほとんどです。
そりゃあ、人材をプロジェクトに参画させれば売り上げが立つので経営者的にはメリットしかないですからね。
でも、実際に現場で働いているエンジニアにとってはデメリットしかないんですよ。
私はこの先、この客先常駐という働き方は淘汰されていくと思いますね。
いつも言われているじゃないですか、IT業界は人材不足って。そういうことなんですよ。
これからIT業界で働こうと考えている方へ
もしこれからIT業界で仕事を探す方は、こういった企業や働き方の違いについてしっかり理解しましょう。
そして、SIerなどの客先常駐で働くのはおすすめしません。
IT業界で働くなら、自社開発ができるWeb業界に就職しましょう。
基本的にはベンチャー企業しかなく給料も低いかもしれませんが、プログラミングスキルという資産を築くことができるんです。
これからの時代はそういったスキルを用いて、クリエイティブな仕事ができることがとても重要です。
エンジニアのキャリアパス
上記で述べたように、企業によってビジネスモデルが異なります。
それはつまり、自分のものを作る企業と他人のものを作る企業とでは、エンジニアに求められる能力や将来のキャリアパスが異なるということです。
日本のIT企業のほとんどは他人のものを作る企業であり、そこで働くエンジニアは主にSIerを指しています。
システムインテグレーション(SI)を行う業者のことで、ユーザーの課題解決のために、システムの企画、構築、運用サポートなどの業務を請け負う仕事です。主に受託開発や客先常駐でシステム開発をしている企業を指します。
SIerの場合、今までにない新しいシステムを開発するということはほとんどなく、既存のシステムや仕組みを流用するケース(利用実績あるものを利用)が多いです。
そのため、プログラミングのスキルよりも設計やマネジメント能力が求められます。
つまり、SIerの将来のキャリアパスはジェネラリストとしてマネジメントができることであり、プログラミングスキルは求められないので注意しましょう。
よくプログラミングができないエンジニアがいるって話を聞くことがあると思いますが、それはつまり、マネジメントができれば仕事になるからなんですよ。
つまり、純粋にモノづくりをするようなエンジニアになりたい方は、SIerになってはいけません。
最後に
今回はIT業界について解説しました。
将来的には誰でもできる仕事やストレスが高く誰もやりたがらない仕事は、AI(人工知能)やロボットに代替えされていくでしょう。
それはつまり、クリエイティブな仕事ができない人材は淘汰されていくということです。
ITエンジニアであれば、高度なプログラミングスキルを持っていることが重要になるのは間違いないです。
もし、現在SIerとして働いていて満足な仕事ができていないなら、将来のためにも早めに環境を変えることをおすすめします。
今は転職が当たり前になってきたので、リクナビネクストで新しい仕事を探すのも良いですし、スキルがあるならレバテックフリーランスでフリーランスに転向するのもいいんじゃないでしょうか。
この先ITエンジニアとして働いていくなら、より良いモノづくりができる人材になれるよう、スキルを磨いていきましょう!
Tomoyuki
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