こんにちは。Tomoyuki(@tomoyuki65)です。
仮想通貨取引所には、「販売所」と「取引所」の2種類あるのはご存知ですか?
この違いを知らないと、手数料で損をしてしまうんです!
この記事では、そんな販売所と取引所の違いについて解説します。
目次
販売所と取引所の違い
仮想通貨取引所には、「販売所」と「取引所」の2種類存在します。
取引所と呼ばれていても、実態は「販売所」であることも多いので、その違いを理解しましょう。
販売所とは?
販売所とは、仮想通貨取引所が保有している仮想通貨を売買するサービスを指します。
取引所に対して仮想通貨を売買するため、数量を指定するだけで取引所が提示する価格で簡単かつ確実に売買できます。
ただし、取引所が提示する価格にはあらかじめスプレッド(売買差額)と呼ばれる手数料が含まれており、同時に売買した場合には買値より売値の方が安くなっています。
つまり、仮想通貨を購入した直後にすぐ売却した場合、手数料分の損をしてしまいます。
尚、スプレッドの割合は各取引所によって異なり、元の価格に対して数%含まれています。
※販売所は仮想通貨を安く買って高く売ることによる差額で利益を上げています。
取引所とは?
取引所とは、『板』と呼ばれるものを利用し、仮想通貨取引所を利用しているユーザー同士で取引することができるサービスを指します。
例えば株式売買のように、買いたい人や売りたい人がそれぞれ希望の価格と数量を指定して注文を出し、その売買価格が一致した場合に取引が成立します。
利用者が注文を出すだけでなく、その注文内容を希望する人がいなければ取引が成立しないため少々面倒ですが、その代わりスプレッドは無く手数料が安いのが特徴です。
取引所の場合の手数料は、取引が成立した時点で発生し、その割合は取引所によって異なりますが0〜0.1%程度と安いです。
つまり、手数料を安くするには『取引所』を利用しましょう!
販売所にメリットはないの?
販売所は手数料が高く、一見デメリットしかないように見えますが、もちろんメリットもあります。
それは、価格が高騰や下落するような場面でも、確実に売買することができることです。
例えば価格下落時に大量に購入したい場合、取引所は購入途中で価格が上昇して希望の数量を購入し損ねる可能性がありますが、販売所であれば確実に購入できます。
つまり、価格が高騰や下落する場面で大量に売買したい場合は、『販売所』を利用するのが確実です。
トレーダーの方が確実に利益を上げるのには、取引所よりも販売所が向いているかもしれません。
販売所と取引所の違いのまとめ
- 販売所は仮想通貨取引所が保有している仮想通貨を売買するサービスを指す
- 取引所は板を利用し、仮想通貨取引所を利用しているユーザー同士で取引するサービスを指す
- 販売所は簡単かつ確実に売買できるメリットと、手数料が高いデメリットがある
- 取引所は手数料が安いメリットと、注文を出すのが少々手間で需要と供給が一致しないと取引が成立しないデメリットがある
- 手数料を安くするなら取引所を使い、大量の通貨を確実に売買するなら販売所を使うのがおすすめ
販売所と取引所の違いは以上となります。
国内の取引所で、取り扱う全ての通貨が板取引できるのはZaif(ザイフ)とbitbank.cc(ビットバンク)です。
bitFlyer(ビットフライヤー)やCoincheck(コインチェック)は、ビットコインのみ取引所があり、それ以外は販売所での取り扱いとなります。
各用途別に以下の取引所がおすすめなので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
各取引所の取引手数料を比較


今回はZaif、bitbank.cc、bitFlyer、Coincheckの4つの取引所(板取引)で取り扱いがあるビットコインの取引手数料を例に比較します。
| 仮想通貨取引所 | maker手数料 | taker手数料 |
| Zaif | 0% | 0% |
| bitbank.cc | 0% | 0% |
| bitFlyer | ※0.15〜0.01% | ※0.15〜0.01% |
| Coincheck | 0% | 0% |
各取引所の手数料は表の通りで、makerとtakerの違いは以下の通りです。
- 板にない指値注文ならmakerの手数料がかかります。
- 板にある指値注文or成行注文ならtaker手数料がかかります。
bitFlyerだけ特殊で、直近30日の取引量に応じて0.15〜0.01%の手数料がかかります。
また、Zaifではビットコインの手数料がマイナスですが、これは取引すると逆に手数料が得られます。(JPYで得られます。これはZaifだけです!)
つまり、ビットコインの売買はZaifを利用するのが断然お得です!
2018年7月2日より、Zaifのビットコインの取引手数料が0%に変更されました。
尚、bitbank.ccやCoincheckは手数料が一律0%ですが、これはキャンペーン中で0%であるため、今後変更になる可能性があります。
ビットコイン以外の場合は?
Zaifとbitbank.ccでは、ビットコイン以外の通貨も板取引ができるので手数料が安いですが、各取引所で取り扱い通貨の種類や取引量が違います。
取引量であれば圧倒的にZaifの方が多いため、基本的にはZaifを利用すれば良いです。
ただし、NEM(ネム)はZaif、Ripple(リップル)はbitbank.ccにしか取り扱いがないので目的に合わせて利用しましょう。
Zaifの取引手数料一覧




Zaifの各通貨の取引手数料は図の通りです。
Zaifは主要通貨の他、トークンの取り扱いもあるのが特徴です。
bitbank.ccの取引手数料一覧


キャンペーンにより、全通貨ペアの取引手数料が無料となっています。
※キャンペーン期間は随時更新されています。
bitFlyerの取引手数料一覧


取引量が多くなると取引手数料が安くなる仕組みになっています。
※販売所は取引手数料は無料ですが、スプレッドが含まれています。
Coincheckの取引手数料一覧


キャンペーンにより、ビットコインの板取引による取引手数料が無料となっています。
※キャンペーン期間は随時更新されています。
各取引所の入出金手数料について


各取引所の入出金手数料についても比較したいところですが、単純に比較できるものではありません。
例えばビットコインの出金手数料は取引所によっては選択可能ですが、安すぎると送金の安定性が低くなります。
頻繁に入出金をする方以外は、あまり気にする必要はなさそうです。入出金手数料が気になる方はご確認の上ご利用下さい。
Zaifの入出金手数料一覧


bitbank.ccの入出金手数料一覧


※ETHの送金手数料が、Zaifと比べて安いのが特徴です。
bitFlyerの入出金手数料一覧
- 日本円の入金手数料


※クイック入金(Zaifの場合はペイジー入金)は、bitFlyerが一番安いです。
- 日本円の出金手数料


- 仮想通貨の出金手数料
| 対象通貨 | 手数料 |
| ビットコイン | 0.0004 BTC |
| イーサリアム | 0.005 ETH |
| イーサリアムクラシック | 0.005 ETC |
| ライトコイン | 0.001 LTC |
| ビットコインキャッシュ | 0.0002 BCH |
| モナーコイン | 無料 |
| リスク | 0.1 LSK |
※ビットコインの追加手数料(取引が速やかにブロックに取り込まれる確率が高まる)
| 優先度 | 追加手数料 |
| 普通 | なし |
| やや高い | + 0.0001 BTC |
| 高い | + 0.0002 BTC |
| 最高 | + 0.0005 BTC |
Coincheckの入出金手数料一覧
- 日本円とUSDの入出金手数料


- 仮想通貨の出金手数料


最後に


今回は仮想通貨取引所の違いについて解説しました。
販売所と取引所はそれぞれメリットとデメリットがあるので、それぞれの違いを理解した上で利用して下さい。
各用途別に以下の取引所がおすすめなので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
Tomoyuki
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